写真1●KDDIが2014年春モデル新製品を発表
写真1●KDDIが2014年春モデル新製品を発表
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写真2●KDDI代表取締役社長の田中孝司氏
写真2●KDDI代表取締役社長の田中孝司氏
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 KDDIは2014年1月22日、都内で2014年春モデルの新製品発表会を開催し、スマートフォン4機種、タブレット1機種の合計5機種を発表した(写真1)。さらにスマートフォン4機種のうち2機種は5.5インチ以上の画面を持つ「ファブレット」と位置付け、春商戦に投入する。

 発表会に登壇したKDDI代表取締役社長の田中孝司氏は、2013年を「大きな転換期」と位置付ける(写真2)。「NTTドコモがiPhoneを発売したことで、”3社横並び”になったとの声がある」と分析しつつ、「とはいえ、ユーザーとしては少しでも”いいもの”を選びたいのではないか」として、LTEのエリアの広さや魅力的な端末、サービスやサポート面で差異化を図っていく方向性を示した。

 昨年からKDDIがアピールしてきた800MHzのLTEについては「速いが広い」(田中氏)と強調。800MHz LTEの実人口カバー率が2013年12月時点で98.7%に達したことを明らかにした(写真3)。さらに今後は2014年1月に98.8%、2月に98.9%、3月末には99.0%に達する見込みとした。

写真3●800MHz LTEの実人口カバー率は3月末に99%へ
写真3●800MHz LTEの実人口カバー率は3月末に99%へ
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写真4●iPhone 5s/5cの満足度調査でトップに
写真4●iPhone 5s/5cの満足度調査でトップに
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 また大学のキャンパスにおける調査では、全国すべての772大学、1186キャンパスにおいてLTEが利用可能になったという。通信制大学についても2014年3月末を目処に対応する。さらに全国47都道府県で実施したiPhone 5s/5cの「つながりやすさ満足度」に関する調査でも、auがトップになったことに言及し、「auのLTEはつながりやすさNo.1」(田中氏)とアピールした(写真4)。

写真5●海外におけるLTEローミングで新たにフランスに対応
写真5●海外におけるLTEローミングで新たにフランスに対応
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 LTEの国際ローミングも強化する。KDDIの国際ローミングサービス「グローバルパスポート」において、国内キャリアとして初めてフランスでのLTE通信に対応する(写真5)。これにより、日本人渡航者の多い韓国・米国・香港・ハワイ・フランスといった地域においてLTEローミングが可能となる。「海外LTEローミングも、auがダントツでNo.1。海外への卒業旅行時にも活用いただける」(田中氏)と説明した。