米IBMが現地時間2014年1月21日に発表した2013年第4四半期の決算は、売上高が277億ドルで前年同期と比べ5%減少(為替の影響を除いた場合は3%減少)した。ソフトウエアは好調だったが、ハードウエア事業の売上高が大幅に減少し、7四半期連続で減収となった。

 会計原則(GAAP)ベースの純利益は62億ドルで同6%増加、希薄化後1株当たり利益(EPS)は5.73ドルで同12%増加した。また特別費用を除いた非GAAPベースの場合、純利益は前年同期比8%増の66億ドル、希薄化後EPSは同14%増の6.13ドルとなる。

 サービス事業全体の売上高は前年同期と比べ2%減少した(為替の影響を除いた場合は1%増加)。グローバルテクノロジサービス部門は同4%減(同1%減)の99億ドル、グローバルビジネスサービス部門は同1%増(同4%増)の47億ドルだった。

 ソフトウエア事業の売上高は81億ドルで、前年同期と比べ3%増加(為替の影響を除いた場合は4%増加)。「WebSphere」「Information Management」「Tivoli」など主要ミドルウエア製品の収入は58億ドルで同5%増加した。

 ハードウエア製品を手がけるシステム&テクノロジー事業の売上高は前年同期比26%減(同25%減)の43億ドル。「System z」メインフレームが同37%減と大きく落ち込んでいる。

 地域別の売上高は、米大陸が122億ドルで前年同期比3%減少(為替の影響を除いた場合は2%減少)、欧州/中東/アフリカ(EMEA)は92億ドルで同1%増加(同2%減少)した。アジア太平洋地域は59億ドルで同16%減少(同6%減少)。OEM収入は4億5200万ドルで同33%減少した。

 2013年通期の売上高は998億ドルで、前年に比べ5%減(為替の影響を除いた場合は2%減)、GAAPベースの純利益は同1%減の165億ドル、希薄化後EPSは同4%増の14.94ドルだった。2014年通期の業績見通しについては、GAAPベースのEPSが17.00ドル以上になると見込んでいる。

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