図1●J:COMが展開する二つのBox 黒い箱がJ:COM独自開発の「Smart J:COM Box」、白い箱がKDDI提供の「Smart TV Box」。
図1●J:COMが展開する二つのBox 黒い箱がJ:COM独自開発の「Smart J:COM Box」、白い箱がKDDI提供の「Smart TV Box」。
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図2●従来型STBの課題
図2●従来型STBの課題
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図3●開発コンセプト
図3●開発コンセプト
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図4●使いやすいリモコンを目指して独自開発
図4●使いやすいリモコンを目指して独自開発
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図5●動画を見て番組選択など直感的なUIを用意
図5●動画を見て番組選択など直感的なUIを用意
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図6●多チャンネルを一覧表示
図6●多チャンネルを一覧表示
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図7●くらしナビゲーションの概要<機能面>
図7●くらしナビゲーションの概要<機能面>
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図8●くらしナビゲーションの概要<サービス>
図8●くらしナビゲーションの概要<サービス>
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図9●料金の例
図9●料金の例
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図10●用意した2種類のタブレット
図10●用意した2種類のタブレット
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図11●Smart J:COM Boxのスペック
図11●Smart J:COM Boxのスペック
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図12●二つのBoxの商品概要
図12●二つのBoxの商品概要
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 ジュピターテレコム(J:COM)は2014年1月20日、テレビの新しい楽しみ方を提案するスマートテレビサービスとして、同社が独自開発した新セットトップボックス「Smart J:COM Box」の提供を、2月1日に開始すると発表した。同社は、既に昨年11月から、Android 4.0 を搭載したKDDI提供のSTB「Smart TV Box」を利用するサービスを開始している。J:COM独自開発STBの投入は、これに続く第2弾である(図1)。

 新しく投入するBoxは、「見たい番組が見つけられない」「操作がややこしい」といった同社テレビサービスの利用者からの声に答えて、「ケーブルテレビの多チャンネルサービスを、いままで以上に思う存分楽しんでいただくために開発した」という位置づけである(図2、図3)。「使いやすいUI」「録画機能の充実」「マルチデバイス連携」「アプリ搭載」などを特徴とする。

 リモコンは、ナビ画面の一発操作など簡単操作を意識して、持ちやすさや少ないボタン数、新たなリモコンを開発した。スライド式になっており、従来型の操作も可能だ(図4)。

 新STBは、録画を意識し3チューナーを搭載。外付けの機器へのHDTV録画や番組視聴と同時に、別のチャンネルを2番組録画することが可能。DLNA連携で、回部録画機器の操作もできる。2Tバイト内蔵型の投入も予定している。

 新STBは、J:COM独自開発のナビゲーション画面から、地上デジタル、BSデジタル、ケーブルデジタル(CS)の視聴、ビデオオンデマンドサービス「J:COM オン デマンド」、番組表による予約や録画再生を、スムーズかつ簡単に利用できる。動画を見て番組の選択ができる(図5)。

 電子番組表(EPG)の動作の高速化を図ったほか、表示方法として、チャンネル一覧などを用意した。また、出演者の一覧表示機能を用意した。さらには、出演者の出演番組の検索機能なども用意した(図6)。

 タブレットとの連携した番組の視聴も可能にした。リニア番組の視聴、録画再生、簡単予約、番組検索、リモコン、レコメンド、1カ月EPGなどの機能がタブレットから利用できる。例えば、ケーブルテレビで放送される番組の中から、リビングで家族がドラマを楽しんでいるときに、別の部屋で父親が放送中の野球を見たり、録画しておいた別番組を見るといったことができる。

 また、タブレットでEPGを表示してリモコン代わりに利用できるので、タブレット上で番組を検索し、ワンプッシュでテレビのチャンネルを切り替えたり、録画予約できる。

くらしのナビゲーションをスタート

 さらに、タブレット向けに「J:COM くらしのナビゲーション」を用意する。天気や地域情報やニュース、健康、趣味、お買い物などのコーナーを用意する(図7、図8)。例えば、お買い物のコーナーでは、amazonと楽天、セブンネットの三つのサービスで扱う商品を横串で検索できるようにした。

 地域情報では、イベント情報や行政からのお知らせ、安心・安全情報、地図からの周辺情報などが表示される。行政情報としては、例えばゴミの回収情報なども毎日更新される。安心・安全情報としては、不審者の情報なども随時表示される。地図からは、レジャーやグルメ、渋滞情報などが表示される。近隣のレストランの検索も可能である。

 J:COMおまかせサポートの加入者は、タブレットやアプリ、EC(お買い物で提供する3サービス)について無料で設定する。

 料金面では、現行の放送サービスと同じ値段で、新STBが利用できる(図9)。先行したSmart TV Boxに対し、月額料金で500円ほど安い。7インチ型(中国Huawei製)で月額500円(初期費用が500円)、10インチ型(ソニー製)で月額1500円(初期費用が1万5000円)で、タブレットコースを用意する(図10)。くらしのナビゲーションは無料である。なお、タブレット10万台無料キャンペーン(10インチ型は15750円割引)などを実施する。

 取締役副社長執行役員の御子神大介氏は、「誤解を恐れずに言えば、テレビでテレビ以外のコンテンツを見てもらうことは、J:COMの事業にとってそれほどプラスではない。今日発表の黒い箱は、テレビを思い存分楽しんでもらうためのもの」と、新しい黒い箱(Smart J:COM Box)に対する大きな期待を述べた。

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