写真1●KeBO Remote Desktopの利用画面
写真1●KeBO Remote Desktopの利用画面
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写真2●KeBO Remote Desktopの起動画面(左はサーバーモードを選択した場合の設定画面、右はクライアントモードを選んだ場合の設定画面)
写真2●KeBO Remote Desktopの起動画面(左はサーバーモードを選択した場合の設定画面、右はクライアントモードを選んだ場合の設定画面)
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 ケボウソフトウェアは2014年1月20日、インストール不要で使えるシンプルなリモートデスクトップ操作ソフト「KeBO Remote Desktop」(KeBORD、写真1)を発表、同日ダウンロード提供を開始した。無償で利用できる。別途、カスタマイズや機能拡張オプションなどの有償サービスの提供を予定する。

 KeBORDは、Windowsをリモート操作するためのリモートデスクトップソフト。最大の特徴は、インストールが不要で、実行形式ファイル(EXE、DLL)を起動するだけで利用できるなど、シンプルに作られていること。リモート操作される側(サーバー)とリモート操作する側(クライアント)も、同一のプログラムで実現している(写真2)。

 リモートデスクトップの通信プロトコルは独自開発で、画面の更新状況に応じて、動画は高圧縮で、静止画は無劣化で転送/表示できるとしている。高負荷な既存の映像圧縮プロトコルを使っていないため、処理が軽いという。サーバーの接続ポートは一つで、起動時に任意のポート番号を設定できる。通信データの暗号化も可能(暗号化アルゴリズムはBlowFish)。

 KeBORDは、オープンソースの「Brynhildr(ブリュンヒルデ)」をベースとしている(BrynhildrとKeBORDの開発者は、IchiGeki氏)。機能面でのBrynhildrとの違いは、映像圧縮エンジンを、Google VP8を採用した新方式(名称はKUGA)に入れ替えていること。これにより、Brynhildrとの比較で映像圧縮効率が約2~10倍に高まっているという。