米IBMは現地時間2014年1月17日、クラウド事業の強化に12億ドル以上を投じると発表した。同社は今年、世界に15カ所のデータセンターを新設する。

 IBMは昨年買収した米Softlayerのデータセンター12カ所を含め、現在25カ所のデータセンターを使用している。これに加え、今年は中国本土と香港、米国のワシントンD.C.とダラス、日本、インド、カナダ、メキシコなどに新たなデータセンターを建設するという。

 世界5大陸の15カ国に広がる合計40カ所のデータセンターを用いてクラウドコンピューティングサービスを展開し、「世界中のデータを適切に管理する能力を顧客企業に提供する」としている。

 2015年には、中東やアフリカにもデータセンター建設計画を拡大する。

 今回発表したクラウド事業強化は、米Amazon.comを意識したものと米メディア(New York Times)は指摘している。IBMとAmazon.comは昨年、米中央情報局(CIA)が6億ドルを投じるクラウド構築にともに入札し、最終的にAmazon.comが受注を取り付けた。またAmazon.comは昨年12月に中国市場への進出を果たしている。

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