タブレットの販売台数はBNCの統計で過去最大を記録した
タブレットの販売台数はBNCの統計で過去最大を記録した
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 家電やパソコンの実売データを集計してるBCNは2014年1月16日、2013年末から2014年初の販売動向を公表した。タブレットの販売が好調で、2013年12月に同社統計で過去最大の販売台数となった。パソコンはタブレット人気の影響で平均単価が高まり、販売台数が伸び悩んだものの、年明けに回復の兆しが見えてきた。そのほかの機器では、一眼レフなどのレンズ交換型デジタルカメラが好調だった。

 タブレットの販売台数は、2010年5月を基準とした販売台数で2013年12月に9.12倍となり、過去最大を記録した。「iPad Air」や2013年版の「Nexus 7」など人気製品が登場し、ASUS Japanの「MeMO Pad」など格安製品が市場を底上げした。

 8型の低価格製品が登場したWindowsタブレットも好調だった。タブレットの中でWindowsタブレットの台数構成比は10月が5.8%、11月が7.0%、12月が14.7%と徐々に伸びつつある。なお、マイクロソフトの方針によってBCNの統計値には「Surface」の販売数は含まれていない。

 パソコンはタブレットの人気機種が数多く登場した2012年以来、平均単価が上昇している。ノートパソコンでは2012年10月時点で約6万5000円だったのに対し、2013年12月では約9万円に到達した。「価格が安い製品の需要はタブレットに流れ、パソコンには高い製品が残った」(道越一郎アナリスト)という傾向が見て取れる。

 単価の上昇に伴い、販売台数は前年割れが続いていたものの、パソコン市場に回復の兆しが見えてきた。2013年12月はノートパソコンは販売金額(総額)で、前年比110%前後を維持。2014年1月第1週のノートパソコンの販売台数は前年比105.5%で、販売金額は130.6%を記録した。「Windows XPのサポート切れや消費税増税の影響が出ているのでは」(道越氏)と見られる。

 デジカメはレンズ交換型が販売台数、販売金額ともに過去3年で最高となった。特にデジタル一眼レフが好調で、2013年12月の販売台数で前年比172.2%と大きく伸びている。交換型の中でミラーレス一眼は前年比95.6%と微減だった。