ロシアの検索エンジンYandexは現地時間2014年1月14日、米Facebookとの提携を発表した。YandexはFacebook上の公開情報にフルアクセスして検索に使用する。

 対象となるのは、ロシア、ウクライナ、ベラルーシ、カザフスタンなど独立国家共同体(CIS)加盟国とトルコのユーザーがFacebook上で公開したすべてのコンテンツ。

 これらの国々のユーザーが特定のトピック(例えばニュースや映画など)についてどのように発言・反応しているかを、Yandexで検索できるようになる。プロフィールや投稿だけでなく、他のユーザーが付加したコメントも検索結果に表示される。なお、共有範囲が制限されたコンテンツは検索対象にならない。

 英Financial Timesによると、Yandexはロシア検索エンジン市場の60%を占める国内最大手。Facebookは世界で月間アクティブユーザー12億人を誇るものの、ロシア市場では地元SNS「Vkontakte」が首位の座についており、FacebookはYandexとの提携でロシアにおける地歩強化を図る。

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