写真1●ユニティちゃんの専用Webサイト(http://unity-chan.com/)
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写真2●コミックマーケット85にユニティ・テクノロジーズ・ジャパンが出展したブース
写真2●コミックマーケット85にユニティ・テクノロジーズ・ジャパンが出展したブース
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写真3●ユニティちゃんの仕掛け人であるユニティ・テクノロジーズ・ジャパン 日本担当部長の大前広樹氏(左)と、Unityのユーザーコミュニティとの橋渡し役である同社コミュニティエバンジェリストの小林信行氏(右)
写真3●ユニティちゃんの仕掛け人であるユニティ・テクノロジーズ・ジャパン 日本担当部長の大前広樹氏(左)と、Unityのユーザーコミュニティとの橋渡し役である同社コミュニティエバンジェリストの小林信行氏(右)
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 「開発者のためのオープンソース系ヒロイン」。それが「ユニティちゃん」だ(写真1)。3Dを使ったゲームやアプリを手軽に開発できる統合開発環境「Unity」を提供するユニティ・テクノロジーズ・ジャパンが、2013年12月16日に発表したオリジナルキャラクターである(プレスリリース公式サイト)。

 2013年12月末に開催された「コミックマーケット85」では、同社のブースで、設定集やポスターなどのグッズセットを1000円で販売(写真2)。用意した900部がほぼ完売した。発表時から海外でも注目されているという。

 Unityには、ユーザーが作った様々なゲーム作成用素材(3Dモデル、音声、スクリプトなど)を有料/無料で公開できる「アセットストア」という仕組みが用意されている。同社は、ユニティちゃんの3Dモデルのデータを、2014年4月までにアセットストアで無料公開する予定。つまり、誰でもユニティちゃんを使った3Dゲームを無料で作れるようになる。

 音声合成ソフトである「VOCALOID」として誕生した「初音ミク」は、デスクトップミュージック(DTM)だけでなく、動画をはじめとする幅広いジャンルの2次創作分野で一大ムーブメントになった。ユニティちゃんも、こうしたムーブメントを巻き起こす可能性を秘めている。

誰でもゲームが作れるように

 ユニティちゃんの仕掛け人である、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン 日本担当部長の大前広樹氏は「単に女の子のデータを提供すれば、ユーザーの間で自然に盛り上がるだろうと安易に考えて提供するわけではない」と開発の背景を語る(写真3)。ユニティちゃんの提供には、大きく三つの狙いがあるという。