写真●ConceptBase Enterprise Searchの画面
写真●ConceptBase Enterprise Searchの画面
[画像のクリックで拡大表示]

 ジャストシステムは2014年1月14日、企業向け全文検索システムの新版「ConceptBase Enterprise Search 3.1」(写真)を発表した。2月21日に出荷する。新版では、基本性能を高めたほか、英語文書を検索するための専用画面を追加した。価格(税別)は、登録文書を75万件に制限した最下位エディション「Basic Edition」で200万円、文書数に制限のない標準版が800万円など。

 ConceptBase Enterprise Search(CBES)とは、全文検索エンジンである。特徴は、同社がNL-Vgramと呼ぶ検索インデックス方式によって検索精度を高めていること。文字数で語句を分割するN-gram方式を改良したVgram方式(漢字やひらがな/カタカナなどの文字種に応じてN-gramの文字数を変えたもの)と、自然言語処理(NLP)を組み合わせている。Vgram(N-gram)によって検索の漏れを少なく保ちつつ、自然言語処理によって不要な情報をヒットさせないようにしている。

 今回の新版ではまず、検索システムとしての基本性能を高めた。まず、検索対象となるデータ規模を拡大した(1サーバー当たり6Tバイトまで)。検索性能は、従来比で最大2倍に高めた。検索対象となる文書の種類も拡充した(Office 2013文書を検索対象に追加した)。新版ではさらに、英語文書を検索するための検索画面を新たに搭載した。英語文書に対しても自然言語処理を適用し、検索精度を高く保つとしている。

 稼働OSは、Windows Server 2003/2008/2012、RedHat Enterprise Linux 4/5。