インターネットイニシアティブ(IIJ)は2014年1月9日、同社のIaaSクラウドサービスの一つ「IIJ GIOコンポーネントサービス」を強化し、契約可能な仮想サーバーの最大スペックを拡張した。これまでの最大スペックと比べて、CPUコア性能を3倍に、メモリー容量を6倍に高めた。
前提となるIIJ GIOコンポーネントサービスとは、仮想サーバー機を月額制で利用できるIaaS型サービスの一つであり、システム構成の自由度が高く業務システム構築に向いたメニューである。簡易版の「IIJ GIOホスティングパッケージ」と比べて、OSやシステム構成、監視サービスなどの選択肢の幅が広い。
ベースとなる仮想サーバーのほかに、ストレージ(SAN、NAS、バックアップ)、ネットワーク機能(負荷分散装置、ファイアウォール、WAFなど)、各種のRDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)など、あらかじめ用意されたコンポーネント群を自由に組み合わせて利用できる。
今回、ベースとなる仮想サーバー「ベースサーバVシリーズ」を、後継となる「ベースサーバVシリーズG2」へとアップグレードした。従来の最上位グレード「V80」(CPU性能指標は8ICU、1ICUは0.5コアに相当)を超える、より上位グレードの仮想サーバーを用意した。新たに最上位グレードとなった「V240/G2」は、CPU性能指標が従来の3倍の24ICUに、メモリー容量が従来の6倍の48Gバイトになった。
既存メニューについても、搭載メモリー量を2倍に増やした。例えば、CPU性能指標が1ICUの最下位グレード「V10/G2」は、メモリーを1Gバイトから2Gバイトに増強、これまで最上位グレードだった「V80/G2」は、メモリーを8Gバイトから16Gバイトに増強した。また、サーバー当たりのディスク容量も、全グレードを通じて従来の30Gバイトから40Gバイトへと増やした(表)。
グレード | V10/G2 | V20/G2 | V40/G2 | V80/G2 | V120/G2 | V160/G2 | V240/G2 |
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CPU性能(ICU) | 1 | 2 | 4 | 8 | 12 | 16 | 24 |
メモリー容量 | 2GB | 4GB | 8GB | 16GB | 24GB | 32GB | 48GB |
ディスク容量 | 40GB | ||||||
稼働OS | Windows Server 2008/2008 R2/2012/2012 R2 | ||||||
月額料金 | 9000円 | 1万4000円 | 2万4000円 | 3万5500円 | 5万1000円 | 6万8000円 | 9万円 |