図●「glovia G2」 Easy Starter Kitで提供する機能(出典:富士通)
図●「glovia G2」 Easy Starter Kitで提供する機能(出典:富士通)
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 富士通は2014年1月9日、製造業向け生産管理ERP「glovia G2」の簡易導入キット「Easy Starter Kit」を発表、同日販売を開始した。基本的な業務機能に絞り、導入に必要なハードウエアやSIサービスをキット化した。価格(5%消費税込み)は、3980万円から。新事業や新拠点の生産管理業務を最短で4カ月(従来の3分の1)で立ち上げられるとしている。

 前提となるglovia G2とは、組立製造業向けの生産管理ソフトである。製品管理、製造、会計、顧客管理、プロジェクト管理、CRMなど、各種の工程をカバーする。時差を考慮するなど、異なる国に生産拠点を持つ製造業向けのベストプラクティスを多く含む。現行版のglovia G2は2010年1月から出荷を開始しており、従来版(glovia.com)をベースとしつつSilverlightによるリッチなWeb画面やSOA基盤によって操作性や機能性を向上させた。glovia G2の開発会社は、富士通の100%子会社である米Glovia International。

 今回、glovia G2の導入期間と導入費用を縮小する簡易導入パッケージとして、Easy Starter Kitを用意した。glovia G2が備える全50個の機能のうち、生産管理ERPの基本となる11個の機能()に絞って提供する。さらに、システムの導入に必要なドキュメントやツール、動作環境となるサーバー機をセットとした。機能選択の幅を減らすことで設計期間を短縮し、必要最小限の機能を持つ生産管理システムを最短4カ月で稼働させられるようにした。

 キットに含まれるglovia G2のソフトウエアライセンスは、サーバー1台とクライアント25台分。導入支援サービスのソフトウエア成果物として、標準ドキュメント(構築手順書、業務フロー、機能一覧、WBS:作業分解図、モデルデータ)と画面(業務フローで定義した必要項目を備えた画面)と帳票(帳票のひな型)が含まれる。ハードウエアは、富士通製のPCサーバーがセットになる。これら全体の導入支援サービスが付く。