PS4の実売は420万台に
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クラウド型のゲーム配信サービス「PlayStation Now」を発表
クラウド型のゲーム配信サービス「PlayStation Now」を発表
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タブレット端末やスマートフォンでもクラウド・ゲームに対応
タブレット端末やスマートフォンでもクラウド・ゲームに対応
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ソニーの展示ブース内にあるブラビアでPlayStation Now対応をアピール
ソニーの展示ブース内にあるブラビアでPlayStation Now対応をアピール
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 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が2013年11月15日に発売した新しい据置型ゲーム機「PlayStation(PS)4」が勢いづいている。CES開幕初日(現地時間2014年1月7日)のソニー 代表執行役社長兼CEOの平井一夫氏の基調講演に、SCE 代表取締役社長 兼 グループCEOのAndrew House氏が登壇し、PS4の好調ぶりをアピールした。店舗などを通じて消費者に販売した実売台数が2013年12月28日時点で420万台に達したという。PS4は発売から24時間で100万台、2013年12月1日時点で210万台を実売するなど、順調な滑り出しを見せていた。この勢いを、年末商戦まで維持できたかたちである。

 SCEはPS4の発売前に、2013年度中(2014年3月まで)に500万台を目指すとしていた。2014年2月22日からは日本でも販売を開始するなど、販売地域を更に拡大する。このため、掲げた売り上げ目標を達成する可能性は高そうだ。

クラウド・ゲームの配信も開始


 講演では、PS3などのゲームをクラウド型の配信サービスによって、2014年夏までに北米で提供を始めることを明らかにした。サービス名は「PlayStation Now」。これまで2014年中にサービスを開始するとしていたが、より具体的な開始時期やサービス名まで公表するのは今回が初めてである。

 クラウド型のゲーム配信サービスは、サーバーでゲームの演算処理を行い、その結果を映像としてクライアント機器に伝送するものである。ゲーム機のような専用ハードウエアを用意しなくても、高速な通信環境が整っていれば、テレビやタブレット端末、スマートフォンなどの汎用機でも、ゲーム専用機並みのゲーム機を楽しめるのが特徴である。PS3用ゲームの場合、720p、60フレーム/秒でゲームをプレイできるという。

 実際、PS3とPS4向けにサービスを先行して開始した後、SCEの携帯型ゲーム機「PlayStation(PS) Vita」に加え、テレビやタブレット端末、スマートフォンにまで拡大する予定。例えば2014年に米国で発売される予定のソニーの「ブラビア」ブランドのテレビ9機種のうち、8機種が対応するという。将来的には、ソニー・グループの製品だけでなく、他社製品へのサービス提供も視野に入れている。

 なお、CESのソニーの展示ブースでは、ブラビアとPS Vitaでクラウド・ゲームの展示をしている。