フランスのデータ保護に関する監督機関である情報処理・自由全国委員会(CNIL:Commission nationale de l'informatique et des liberte)は現地時間2014年1月8日、米Googleに対して15万ユーロの罰金を科したと発表した。CNILが命じた制裁金としては過去最高額となる。

 CNILは、Googleが2012年3月1日に施行したプライバシーポリシーを問題視し、調査をした結果、Googleがフランスのデータ保護法に違反していると判断。2013年6月に、Googleにフランスのデータ保護法に準じるよう正式要請し、対応がなかった場合はなんらかの制裁措置を検討するとしていた(関連記事:仏当局、Googleにプライバシー保護手段の改善を正式要請)。

 CNILは、制裁金の支払いとともに、Googleのフランス版ホームページ(Google.fr)に今回の裁決について公式声明を48時間掲載することも命じた。

 CNILのほか、ドイツ、イタリア、オランダ、スペイン、英国のデータ保護関連当局もGoogleのプライバシーポリシーを巡って調査や法的手続きを行っており、オランダ当局は昨年11月に、スペイン当局は昨年12月に同様の裁決を下したという。

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