写真●インドの新興企業、Little Eye LabsのWebサイト。トップページで米Facebookに買収されたこと告知している
写真●インドの新興企業、Little Eye LabsのWebサイト。トップページで米Facebookに買収されたこと告知している
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 モバイルアプリケーションの解析ソフトウエアを手がけるインドの新興企業、Little Eye Labsを米Facebookが買収したと複数の海外メディアが現地時間2014年1月8日までに伝えた。Little Eye Labsも自社のWebサイトに告知を出し、同社のチーム全体が米カリフォルニア州メンロパークにあるFacebookの本社に移転すると伝えている。米New York Timesによると、Facebookのエンジニアリングマネジャー、Subbu Subramanian氏もLittle Eye Labsの買収について認めているが、取引の詳細については明らかにしていない。

 Little Eye Labsの創業は2012年。本社はインド南部の都市、バンガロールにある。同社はAndroid向けアプリケーションの電力消費や、メモリー使用量、データ転送量などを解析、診断するパソコン向けソフトウエアを手がけている。米Wall Street Journalによると、ソフトウエアの料金は月額50ドルあるいは年額500ドル。Windows、Mac、Linux向けの専用ソフトウエアを立ち上げ、USBケーブルでパソコンとAndroid端末をつなぐとアプリケーションのさまざまなパフォーマンスを確認できる。ただし、すでに新規利用者の受付を終了しており、既存利用者には今後、6月30日まで利用できるソフトウエアを提供すると案内している。

 New York Timesや米TechCrunchの報道によると買収金額は1000万~1500万ドル。Little Eye LabsはFacebookが買収する初めてのインド企業となる。現在のFacebook利用者のほぼ半数がモバイル経由。また現在利用されているスマートフォンの半数がAndroid端末であることから、Little Eye Labsの技術は、Facebookが利用者動向を把握するうえで役立つとNew York Timesは伝えている(関連記事:2013年10月の米国スマホ利用者シェア、Appleが40.6%で首位維持、Motorolaが3位に浮上)。

[Little Eye LabsのWebサイト]