IEEE(米国電気電子技術者協会)は2014年1月7日(米国時間)、無線LAN規格IEEE 802.11acが承認されたと発表した。規格名は「IEEE 802.11ac-2013」。11acは5GHz帯向けの無線LAN規格で、様々な高速化技術を用いることで最大約6.9Gビット/秒(理論値)を実現できる。

 市場では、既に11acのDraft(草案)に対応した最大1.3Gビット/秒などをうたう無線LAN製品が販売されている。こうしたDraft対応製品は正式版へ移行する見込みだ。

 NECアクセステクニカは1月8日、既に投入している11ac Draft対応の無線LAN製品を、ソフトウエアの変更などなく、そのまま11ac正式対応製品とすると発表した。同社によると「11ac Draft対応製品を販売した時点で既にDraftの完成度が高く、そこから大きな技術的な変更がなかった」ためという(関連記事:NEC、高速無線LANの規格「Draft IEEE802.11ac」対応ルーター)。

 バッファローは「現在販売中の11ac Draft対応製品と今後発売される11ac製品は通信可能なので、安心して使ってほしい」としている。