写真●日立製作所の社長に就任する東原敏昭氏
写真●日立製作所の社長に就任する東原敏昭氏
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 日立製作所は2014年1月8日、東原敏昭執行役専務が4月1日付で執行役社長兼COO(最高執行責任者)に昇格する人事を発表した(写真)。中西宏明社長は会長兼CEO(最高経営責任者)に、川村隆会長は相談役にそれぞれ就任する。

 東原専務は中西社長の“愛弟子”ともいえる存在。東原氏は「仕事のイロハは中西さんに教えてもらった」と言う。東原氏が日立に入社したのが1977年4月。同年10月、大みか工場に配属された新人の東原氏のコンピュータ関連実習の指導を担当したのが、当時技師だった中西氏である。

 東原氏は「新人時代にタイプライターで作成した週報を中西氏に提出して添削してもらった。中西さんは教育熱心で本当に面倒見がよかった。当時も、大きな仕事を任され多忙ななか、時間を割いて丁寧に指導してくれた」と言い、今でもその週報を宝物のように保管している。

 東原氏は敬意と親しみを込めて、中西社長のことを「ビッグボス」と呼ぶ。気心の知れた中西・東原新体制がどのような舵取りをするのか要注目だ。