SCSKは2014年1月6日、クラウド運用管理ソフトの新版「PrimeCloud Controller 2.4」を発表し、同日提供を開始した。複数の異なるクラウドが混在した環境において、仮想サーバーの調達/配備を自動化するソフトである。新版では、CloudStackやAWSなどに加えて、新たにWindows Azureの仮想サーバーを契約/調達できるようにした。ライセンス価格(税別)は、年額60万円から。

 PrimeCloud Controllerは、複数のクラウドを効率的に運用するためのフロントエンドソフトである(関連記事:SCSK、クラウド型のシステム開発環境・プロジェクト管理サービスを提供開始)。オンプレミスの社内クラウドやIaaSサービスなどの仮想サーバー環境に接続して、これらの環境から簡単に仮想サーバーを調達して配備できるようにする。仮想サーバーはバックエンドとなる各社のIaaSサービスなどから調達するが、ユーザー企業はこれらとSCSKを介して契約できる。

 接続可能なクラウド基盤としてはこれまで、「Amazon EC2」互換サービス(基盤ソフトの「Eucalyptus」を含む)、クラウド基盤ソフトの「CloudStack」(CloudStackを利用したIaaSサービスを含む)、クラウド基盤ソフトの「VMware vCloud」、IaaSの「ニフティクラウド」---を利用できていた。今回新たに、これらに加えてIaaSサービスであるWindows Azureから仮想サーバーを調達できるようにした。

 SCSKとしては、PrimeCloud Controllerの新版提供に合わせ、同社のIaaS「USiZE」(CloudStackベース)とともに、Windows Azureの販売に注力するとしている。SCSKを介したWindows Azureの販売目標は、PrimeCloud Controllerを使わないケースを含めて3年間で200社。