「今、『夜』は日本にどれだけ近づいているでしょうか。見てみましょう」。天気予報の画面のように雲が流れている大きな地球儀に手を掛けて少し力を込めると、明るい青と暗い青の境界が中央に移動する。「明るいこちらは昼、暗いこちらは夜。これはまさに今の地球の状態です。授業が終わるまでにこの境界線はどこまで移動するかな?」。2013年11月21日、東京都世田谷区立砧南小学校で、デジタル地球儀「触(さわ)れる地球」を使った特別授業が実施された。教壇に立ったのは京都造形芸術大学の竹村真一教授。「触れる地球」の考案者だ。