米Barnes & Nobleは現地時間2013年11月26日、2014会計年度第2四半期(2013年8~10月)の決算を発表した。連結売上高は17億3400万ドルで前年同期と比べ8.0%減少した。純利益は1320万ドル(1株当たり利益は0.15ドル)となり、前年同期の50万ドル(同0.07ドル)から増加した。

 事業別の業績を見ると、実書店とオンラインストア(BN.com)のリテール事業は、売上高が9億2100万ドルで前年同期比7.5%減少した。しかし強力な経費管理が奏功し、EBITDA(利子、税金、減価償却費控除前利益)は3700万ドルと、同21.2%増加した。

 タブレットや電子書籍端末、デジタルコンテンツなどのNOOK事業は売上高が1億900万ドルにとどまり、前年同期比32.2%減少した。デバイスおよび関連アクセサリーの販売は同41.3%減少、デジタルコンテンツは同21.2%落ちこんだ。同社は端末販売台数の減少と平均販売価格の低下を要因として挙げている。EBITDAは4500万ドルの赤字だが、前年同期から約600万ドル改善した。

 大学関連事業の売上高は前年同期比4.6%減の7億3800万ドル、EBITDAは同4.0%減の8400万ドルだった。

 なお同社は2013年6月に、「製造に関するリスクを取り除くことでNOOK事業の損失を大幅に低減する」ことを目指し、タブレット端末の生産から撤退する方針を明らかにしている。消費者向けエレクトロニクス製品を手がけるサードパーティーのメーカーと協力し、共同ブランドの製品を展開する(関連記事:Barnes & Noble、NOOK事業の赤字が2.3倍に拡大、タブレット端末の生産から撤退へ)。

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