写真●Motorola Mobilityのスマートフォンの廉価モデル「Moto G」
写真●Motorola Mobilityのスマートフォンの廉価モデル「Moto G」
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 米Google傘下のMotorola Mobilityは現地時間2013年11月13日、スマートフォンの廉価モデル「Moto G」を発表した。「高品質の体験を、現在のハイエンド機の3分の1の価格で提供する」としている。

 Moto Gは4.5インチのHDディスプレイ(解像度は1280×720ドット、329ppi)を備え、動作周波数1.2GHzの米Qualcomm製「Snapdragon 400」クアッドコアプロセッサを搭載する。

 OSは「Android 4.3(Jellybean)」だが、2014年前半に「Android 4.4(KitKat)」へのアップグレードが保証される。

 LEDフラッシュ付きメインカメラは500万画素で、スローモーション、パノラマ、自動HDRモードなどを備える。フロントカメラは130万画素。

 無線はIEEE 802.11 b/g/n、Bluetooth 4.0をサポートする。LTEネットワークには対応しない。バッテリー寿命は通常の使用で最大24時間としている。

 ストレージ容量は8Gバイトと16Gバイトがあり、2年間無料で「Google Drive」の50Gバイトを利用できる。

 外形寸法は縦129.9mm、幅65.9mm、厚さ11.6 mm(最厚部)。重量は143g。本体カラーは黒のみ。別売りケース「Motorola Shell」「Flip Shell」は7色、「Grip Shell」は5色を用意する。

 今週中にブラジルと一部欧州で発売し、数週間以内に中南米、欧州諸国、カナダ、そして一部アジアに拡大する。2014年1月前半にその他のアジア諸国、米国、インド、中東に投入する。

 米国での販売価格は、SIMアンロック版8Gバイトモデルが179ドル、同16Gバイトモデルが199ドルになる見通し。

 スマートフォンの最大市場である中国については「少なくとも当初は提供しない」と、MotorolaのDennis Woodside最高経営責任者(CEO)は述べている。Moto Gに統合される各種Googleサービスの一部が中国で使用が禁止されているため訴求力が落ちることなどを理由に挙げている(C米New York Timesの報道)。

 Motorolaは8月にハイエンド機「Moto X」をリリースしているが(関連記事)売れ行きは思わしくなく、米Wall Street Journalが引用した中国(香港)調査会社のデータによると、これまでの販売台数は約43万台にとどまっている。

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