電通国際情報サービス(ISID)は2013年11月13日、スマートフォン向けのエリア限定型配信プラットフォーム「potaVee(ポタビ)」の提供を同日に開始したと発表した。

 potaVeeは、無線LANのマルチキャスト伝送技術をベースにした、特定エリア向けに映像や音声、テキストなどの情報を同時配信するプラットフォーム。イベント会場やスポーツ施設、劇場などにおいて、エリア内に特化した情報を、多数の来場者のスマートフォン/タブレット端末に同時配信できる。また自治体や教育機関などにおける災害時の防災放送への応用も可能である。

 これまで、さっぽろ雪まつりや鈴鹿サーキットなどの大規模イベント会場において様々な条件下で実証実験を重ねてきた。

 利用シーンとして、「イベント会場で隣接する会場やブースの混雑状況を配信、ステージ上演の予告や中継」「スタジアムで様々な視点からの試合映像や選手の成績情報などを配信」「劇場やホールでセリフや歌詞、翻訳、解説などを字幕提供」「防災用途で駅周辺や避難所で交通機関や救援物資等の情報提供、大学キャンパス内での避難誘導」などを想定する。

 ISIDは、コンテンツ配信サービスの新たな市場を開拓するプラットフォームとして、今後、イベント運営事業者や各種商業施設、自治体や教育機関などに提供していく計画だ。

 なおISIDは、現在開催中の「2013年国際放送機器展(Inter BEE 2013)」で、potaVeeのデモを行っている。

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