インターネットラジオの米TuneInは、コミュニティFM局のエフエム世田谷との協業を発表した。両者はインターネットラジオを普及させるためのマーケティングやプロモーション活動を共同で積極的に推進していく。

 これまでも、TuneIn上でエフエム世田谷の番組の聴取は可能だった。今回の協業により、エフエム世田谷はTuneInを通じて、様々なプロモーション展開ができることになるという。

 エフエム世田谷は、2011年からパソコンやスマートフォンなどで聴取できるシステムを導入し、世田谷区内での放送聴取の補完を講じてきた。今回の協業により、聴取機会の創出、聴取形態の変化への対応、聴取世代の開拓を推進し、さらなるメディアブランド力の向上を目指す。

 エフエム世田谷代表の深井教雄氏は、「地域に根ざしたローカル性と時代をキャッチするグローバルな視点を持つ「グローカル」といコンセプトの下、区民が海外出張や赴任先など、どこにいてもエフエム世田谷を聴取できる環境を整えていきたい」と語る。

 日本のラジオ局との協業によりTuneInは、日本市場でのリスナー拡大を積極的に推進していく。既に、TuneInを通じ、プロ野球チーム・楽天イーグルスは、プロ野球球団初のホームゲームの球団によるインターネット放送を10月3日から開始しており、「約15万人に上るリスナーを得ている」という(関連記事:楽天イーグルスラジオを開設、インターネットラジオ「tunein」通じて自主放送)。

 日本市場においてTuneInは、多くのラジオ局を含め、楽天イーグルスのようなプロスポーツチームのインターネット自主放送、家電メーカー、自動車メーカー、レコード会社などとのコラボレーションを推進していく方針だ。