スウェーデンEricssonは現地時間2013年11月11日、携帯電話市場に関する調査をまとめたレポート「Mobility Report」(PDF文書)を発表した。それによると、2019年には世界の携帯電話契約者数が93億人に達し、そのうちスマートフォン契約者は56億人にのぼる見込み。

 現在、スマートフォンユーザーは携帯電話ユーザー全体の25~30%程度だが、2013年第3四半期に販売された携帯電話に限ってみれば、スマートフォンが55%を占める。「スマートフォンユーザーは驚異的な急増を遂げ、今後もこの傾向が続くだろう」とEricsson戦略担当責任者兼上級バイスプレジデントのDouglas Gilstrap氏は述べている。

 また同氏は「世界のスマートフォン契約者数が10億人に達するのに5年以上かかったが、2年かからずに2014年には20億人を突破し、2019年までに現在の19億人の3倍に拡大する」との予測を示した。

 スマートフォンによるトラフィックは2013年から2019年に10倍に増加し、10エクサ(E)バイトに達する見通し。ビデオデータは年間55%増え、2019年にはモバイルデータトラフィック全体の過半数を占める。ソーシャルネットワーキングとWebサービスのトラフィックはそれぞれ約10%と見込まれる。

 スマートフォンのトラフィック増に対応するためにネットワーク強化が進み、2019年にはWCDMA/HSPAネットワークが世界人口の90%を、LTEネットワークが65%をカバーするようになる。

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