2013年11月11日、米ウエスタンデジタルは3.5インチハードディスクの上位機種「WD Black」の新モデルを発表した。キャッシュアルゴリズムを強化するなどの改善により、読み書き性能を向上させた。回転数は7200回転/分。容量は1TBから4TBまでの4種類があり、型番は「WD1003FZEX」「WD2003FZEX」「WD3003FZEX」「WD4003FZEX」となる。発売は11月15日。実勢予想価格はそれぞれ8000円、1万5000円、1万8000円、2万3000円となる見込み。
WD Blackは信頼性と読み書き速度を強化したとするシリーズ。新製品ではキャッシュアルゴリズムの強化に加え、ヘッドの動作を制御するコントローラーの処理能力を高めた「HRC(High Resolution Controller)」を搭載。これにより1TBモデルで最大26%、4TBモデルで最大48%、読み書きの性能が向上するとしている。取り付けの問題やケース内の別のパーツから来る振動による動作の精度低下を防ぐ技術「VCT(Vibration Control Technology)」も採用した。
このほか、停電や供給電圧の変動によるデータの書き込みエラーを可能な限り防ぐ機能「CPT(Corruption Protection Technology)」も搭載。ディスクを複数枚搭載する2T~4TBの3モデルには、モータ―の回転軸の両端を固定することで回転精度を高める「Stable Track Technology」を採用している。