写真1●ユーザー企業や政府のICT幹部などからは16人が参加した(写真撮影:古立康三)
写真1●ユーザー企業や政府のICT幹部などからは16人が参加した(写真撮影:古立康三)
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 インテル日本法人は2013年11月8日、「Intel Executive Round Table 2013」と呼ぶカンファレンスを開催した。

 世界最先端のICT利活用や日本の成長に向けてリーダーが果たすべき役割などをテーマに、パスコや東京三菱UFJ銀行、恵寿総合病院、大日本印刷、東京海上日動システムズ、東京電力、三井物産、ヤフーといったユーザー企業のICT担当幹部が参加した(写真1)。

写真2●インテル日本法人の代表取締役社長、江田麻季子氏(写真撮影:古立康三)
写真2●インテル日本法人の代表取締役社長、江田麻季子氏(写真撮影:古立康三)
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 さらに経済産業省や総務省、内閣官房、日本情報システム・ユーザー協会、NTTデータ、NTTデータ経営研究所の責任者のほか、海外ではエストニア政府でICT化を推進した担当者も含め、さまざまな立場の出席者が活発に議論した。

 カンファレンスの冒頭、今年10月10日に日本法人の代表取締役社長に就任したばかりの江田麻季子氏があいさつした(写真2)。「アジアのスピード感に日本企業は大いに学ぶべきだが、日本企業はトータルなソリューションを提供できる素晴らしい部分があり、仕事の進め方や品質にアジアからもあこがれの目でみられている。それだけに日本企業はもっともっと大きく成長できるはず」と話し、アジアのみならずグローバルにインテルはユーザーをサポートしていく、と強調した。

写真3●インテルのジーンアン・ニコルス氏(写真撮影:古立康三)
写真3●インテルのジーンアン・ニコルス氏(写真撮影:古立康三)
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 続いて基調講演があり、インテルでグローバルなインダストリー・アナリストを務めるジーンアン・ニコルス氏が「The 3rd Industrial Revolution」のテーマで、ICTの発展に伴う新たな潮流を語った(写真3)。

 「インターネットの登場で現在は第3の産業革命といわれ、テクノロジーや経済が100年に一度の大転換期にある。しかも変化のスピードは急速だ」とニコルス氏。特にIoT(Internet of Things)であらゆるモノがインターネットにつながり、さらに医療や政府関連などのデータまで扱えるようになり、大きなビジネスチャンスを迎えている。技術的な面はもちろん、個人情報をどうすべきかなど法整備の面でも解決すべき課題は多いが、世界が光のスピードで変わってきており、ビジネスでもスピード感を重要にすべき、と話した。