写真●SI Object Browserの画面(画面はSQL Server向け版)
写真●SI Object Browserの画面(画面はSQL Server向け版)
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 システムインテグレータは2013年11月11日、データベースの作成や各種メンテナンスをGUI経由で実施できるようにするDB操作/開発支援ツール「SI Object Browser」(写真)のPostgreSQL版「SI Object Browser for Postgres」を発表した。Postgres版の総販売代理店はアシストで、アシストが同日販売を開始した。価格(税別)は、他のプラットフォーム版と共通で、最小構成となる1クライアントライセンスがダウンロード版で4万3000円など。販売目標は、2016年末までの約3年間で約1億円。

 SI Object Browserを使えば、リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)をGUIによって管理できる。SI Object BrowserからRDBMSに直接接続し、テーブルなど各種オブジェクトの作成/編集や、RDBMS側に配置する業務ロジックの作成、SQLの実行など、各種のDB操作/メンテナンス操作を実行できる。

 RDBMSが標準で搭載しているDB操作/開発支援ツールよりも使いやすいとしている。例えば、数十万件のテストデータを自動作成するテストデータ生成機能や、テーブル定義書などの各種ドキュメントを出力する機能を備える。入力を容易にする機能として、SQLの入力中にテーブル一覧を補完表示する機能や、SQL実行画面からショートカットでSQLリファレンスを表示する機能なども備える。

 SI Object Browserは、1997年にOracle Database向けに出荷を開始したのが最初である。その後、2008年にSQL Server向けのエディションを追加し、DB2(米IBM)、HiRDB(日立製作所)、Symfoware(富士通)と、商用のRDBMS向けのエディションを提供してきた(富士通ミドルウェアが販売)。今回新たに、PostgreSQLおよび「Postgres Plus」(米EnterpriseDBが開発)を管理するエディションを用意した形である(アシストが販売)。

 なお、関連製品の一つで、ER図によるデータモデリングツール「SI Object Browser ER」は、すでにPostgreSQL環境で利用できるようになっている。SI Object Browser for PostgreSQLと併用すれば、PostgreSQLによるデータベースの設計から開発、テストまでにツールを適用できるようになる。