図1●INFO-Palette Cloudの構造
図1●INFO-Palette Cloudの構造
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図2●Cisco Edge 300でクラウドに接続
図2●Cisco Edge 300でクラウドに接続
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 コニカミノルタとシスコシステムズは2013年11月11日、共同開発した中堅中小企業向けのクラウドサービス「INFO-Palette Cloud」を発表した。11月25日から提供を開始する。

 INFO-Palette Cloudは、複合機をインターネット経由でコニカミノルタのクラウドプラットフォームに接続し、様々なサービスを提供する(図1)。基本サービスとなるのが「MFP・ドキュメント関連サービス」。社外からも共有可能なクラウド対応スキャンや、モバイル機器から印刷を指示できるリモートプリントなどを可能にする。

 このほか、基本サービスをベースに、病院や建設業など特定の業種、業態のワークフローに対応した「バーティカル・サービス」や、パートナー企業と連携してストレージサービスやグループウエアなどのサービスを提供する「外部連携サービス」を用意している。

 INFO-Palette Cloudは、ユーザーのネットワークにシスコ製ルーター「Cisco Edge 300」を設置し、複合機をコニカミノルタのクラウドプラットフォームに接続する(図2)。Cisco Edge 300は複合機のステータスの取得やプロトコル変換、通信のカプセル化、暗号化などを実施。クラウドプラットフォームでは、一つのIDで複数のサービスを利用できるシングルサインオンや、課金やサポートを複合機と一元化するシングルビリング、他社のクラウドサービスとの連携を実現する。

 NFO-Palette Cloudは他社の複合機でも利用できる。ただしすべてのメーカー、機種に対応しているわけではないため、「今後、対応しているかどうかを確認できるツールを提供する予定」(コニカミノルタ)という。

 最近、インターネットに接続した複合機からの情報漏えいにかかわる報道が相次いでいるが、同社では「ファイアウォールを設置し、IDとパスワードを適切に設定していれば、安全に利用できる」としている。

 なお、INFO-Palette Cloudの利用料金は11月25日以降に開示する予定。