写真●PlugAirの最新状況を発表するBeatroboの浅枝大志氏
写真●PlugAirの最新状況を発表するBeatroboの浅枝大志氏
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 日本人が設立したベンチャー企業の米Beatroboは、米国のバンドであるリンキン・パークと提携した。ベンチャー・キャピタルのMOVIDA JAPANが2013年11月8日に開催した投資企業による発表イベント「MOVIDA DEMO DAY 4th」で、Beatroboの浅枝大志CEO(最高経営責任者)が明らかにした(写真)。

 今回の提携で両者は、Beatroboが開発したスマートフォン向けのガジェット「PlugAir」を米国で発売する。PlugAirはイヤホンプラグ型のデバイスで、スマートフォンのイヤホンジャックに挿しこむことにより、PlugAirデバイス内のデータを読み取り、インターネット上にある動画や音楽コンテンツを楽しめるようになる(関連記事:Beatroboの新サービス「PlugAir」、スマホ向けプラグで音楽・映像提供)。ユーザーは、リンキン・パーク仕様のPlugAirを使い、リンキン・パークの楽曲をスマートフォンで再生できるほか、友人にPlugAirを貸すなどして楽曲を共有できる。

 浅枝氏によると、リンキン・パークとの提携によって発売するPlugAirの数は2013年中に5000個、2014年は10万個規模を想定しているという。ほかのアーティストとも提携するなどして、2014年には30万個、2015年に100万個、2017年には1000万個の販売を目指している。

 MOVIDA DEMO DAY 4thで浅枝氏は、PlugAirの最新状況を紹介した。それによると、先日ユニバーサル・ミュージックと発表した、同社所属グループ「ハジ→」版のPlugAirは情報公開後5分で予定数を完売したという。今後は「供給体制が大変なところ」だとして、年間数十万個規模の供給ができるようにするための出資を呼びかけた。