図1●携帯電話大手3社の純増数推移
図1●携帯電話大手3社の純増数推移
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図2●携帯電話大手3社における番号ポータビリティ(MNP)の転入出状況
図2●携帯電話大手3社における番号ポータビリティ(MNP)の転入出状況
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 携帯電話大手3社は2013年11月8日、10月末時点の携帯電話契約数を発表した。新規契約から解約を差し引いた純増数は、ソフトバンクモバイルが22万9400件と22カ月連続の1位となった(図1)。2位のKDDI(au)は15万8900件、3位のNTTドコモは3万7100件の純増である。

 NTTドコモは苦しい状況が続き、MNP(モバイル番号ポータビリティー)の転出超過数は9万3100件(図2)。実は、2013年に入って最も良い数字ではある(2013年2月が9万3200件の転出超過)。前月(9月)に比べてポートアウトは改善したが、ポートインが伸びなかった。iPhone新版も機種によっては2週間前後の待ちが続き、「ARROWS NX F-01F」「Xperia Z1 SO-01F」「GALAXY J SC-02F」といった冬モデルも11月直前の発売だった。

 他社のMNP転入出状況は、KDDIが8万3900件、ソフトバンクモバイルが8300件と、ともに転入超過。MNP転入超過数では、KDDIが25カ月連続の1位である。ソフトバンクモバイルはKDDIに大差を付けられているが、「iPhone発売直後は落ち込む傾向があり、いつも通り」(同社)としている。

 純増数に占める通信モジュールは、NTTドコモが5400件、KDDIが6400件、ソフトバンクモバイルが7万3000件。ソフトバンクモバイルは「PhotoVision」などの通信モジュールが大きく貢献している。

 なお、2013年9月末までは、KDDI系のUQコミュニケーションズ、ソフトバンク系のWireless City Planning、ウィルコムも毎月の純増数を開示していた。だが、UQコミュニケーションズが毎月の開示を中止。Wireless City Planningとウィルコムも続いた。今後は3社とも、四半期ごとの開示になる。