中国のLenovo Group(聯想集団)は現地時間2013年11月7日、2014会計年度第2四半期(2013年7~9月)の決算を発表した。売上高は97億7400万ドルで前年同期と比べ13%増加。純利益は2億2000万ドル(希薄化後の1株当たり利益は2.10ドル)で同36%増加し、売上高、純利益ともに四半期の過去最高を更新した。

 売上高を製品別で見ると、ノートパソコンが50億ドル(総売上高の51%)で前年同期と比べ8%増加した。デスクトップパソコンは27億ドル(総売上高の28%)で前年同期から3%減少した。当期のパソコン出荷台数は1410万台、世界市場におけるシェアは前年同期から2ポイント上昇し、17.7%となった。

 スマートフォンとタブレットを合わせたモバイル端末の売上高は15億ドル(総売上高の15%)で前年同期から106%増。このうちタブレット端末の出荷台数は過去最高の230万台で、同421%増。またスマートフォンは同78%増となった。スマートフォンとタブレットを合わせた出荷台数は2四半期連続でパソコンを上回った。

 地域別の業績を見ると、中国における売上高が38億ドル(総売上高の40%)で前年同期から1%増。EMEA(欧州/中東/アフリカ)は23億ドル(総売上高の23%)で同26%増。米大陸の売上高は22億ドル(総売上高の22%)で同37%増。アジア太平洋地域は15億ドル(総売上高の15%)で同1%増だった。

 売上高の伸び率が最も高い米大陸ではパソコンの出荷台数が前年同期から39%増えた。シェアは3.5ポイント増の11.3%となり、初めて2ケタ台になった。パソコンのシェアは米国と中南米で初めて2ケタ台を達成した。

 このほかを見ると、タブレット端末の出荷台数は中国以外が77%を占めている。またスマートフォンは中国で好調だったほか、インドネシア、インド、ロシア、ベトナムで大きく伸びた。同社はスマートフォンの販路を、今後2四半期のうちに少なくとも20カ国/地域増やすとしている。

[発表資料]
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