米Googleが、さまざまな憶測が飛び交う洋上の建造物について、ついに言及した。複数の米メディア(Wall Street JournalやUSA TODAYなど)が現地時間2013年11月6日に報じたところによると、サンフランシスコ湾に浮かぶ巨大な艀(はしけ)はGoogle製品のショールームになるらしい。
謎の洋上建造物は10月末にサンフランシスコ湾で見つかり、次いで第2の艀がメイン州ポートランドに出現した。当初、この「Google Barge」(Googleの艀)はデータセンターではないかと推測されたが、11月1日にサンフランシスコのCBS系KPIXテレビ局が「めがね型ウエアラブルコンピュータ『Google Glass』などのマーケティングを目的とした、パーティー用スペースを備えたショールーム」だと報じた。
Googleが今回発表した声明では「Google Barge、それは浮遊するデータセンターか?奇抜なパーティー船か?最後の生き残りの恐竜を載せた荷船か?残念ながらいずれも違う。まだ早期段階のためこれから変更する可能性はあるが、当社はこの艀を、人々が新たな技術について学べる対話型スペースとして活用したい考えだ」と述べている。
米CNNによると、サンフランシスコ湾の艀は4階建て構造で、貨物コンテナで造られている。解体して水上および陸上輸送で移動することが可能。米TechCrunchは、同様の艀が全部で4つあると報じている。艀プロジェクトは同社共同設立者Sergey Brin氏が率いる次世代製品研究部門「Google X」のプロジェクトと見られる。