写真●左から、トレンドマイクロの新井悠氏、FFRIの鵜飼裕司氏、CODE BLUE事務局の篠田佳奈氏、サイボウズ・ラボの竹迫良範氏、ネットエージェントのはせがわようすけ氏
写真●左から、トレンドマイクロの新井悠氏、FFRIの鵜飼裕司氏、CODE BLUE事務局の篠田佳奈氏、サイボウズ・ラボの竹迫良範氏、ネットエージェントのはせがわようすけ氏
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 情報セキュリティに関する国際会議「CODE BLUE」の事務局は2013年11月6日、報道陣向けの発表会を開催し、CODE BLUEの概要などを解説した。CODE BLUEを開催する目的の一つは、国内の優れたセキュリティ研究ならびに専門家を海外に発信すること。

 CODE BLUEは、国内のスタッフや専門家によって国内で実施される、日本発の情報セキュリティ国際会議。過去、国内でもセキュリティの国際会議が実施されているが、「その多くは海外発」(CODE BLUE事務局の篠田佳奈氏)。例えば、PacSecはカナダ、Black Hat JapanやRSA Conference Japanは米国が発祥の地だ。

 今回が第1回となるCODE BLUEは、2014年2月17日と18日の2日にわたって開催される。海外の専門家による基調講演2件と、公募した論文の執筆者による講演8件で構成される。会議参加者の交流の場なども用意する。

 基調講演を行う予定の1人は、米国のセキュリティ会議「Black Hat」や「DefCon」の創立者で、現在はICANNの最高セキュリティ責任者や米国国土安全保障アドバイザリーボードを務めるジェフ・モス氏。

 もう1人は、米海軍大学校の上級講師として、多くのセキュリティ人材を育成したクリス・イーグル氏。イーグル氏は、世界最大級のセキュリティコンテスト「DefCON CTF」において、学生を含むチームを何度も優勝に導いたことでも知られる。

 残り8講演は、審査を通った論文の執筆者によって行われる。論文を査読するのは、FFRIの鵜飼裕司氏、トレンドマイクロの新井悠氏、サイボウズ・ラボの竹迫良範氏、ネットエージェントのはせがわようすけ氏の4人(写真)。いずれも、日本を代表するセキュリティ専門家だ。

 CODE BLUEの特徴は、日本語で論文の執筆や講演を行えること。英語でも構わない。日本語論文の英訳はCODE BLUE事務局などがサポート。講演時には同時通訳を用意する。これにより、英語が原因で国際会議の参加をためらっていた国内の専門家の参加を促す。

 論文の募集期間は11月8日から2014年1月15日。ただし、質の高い論文が多い場合には、締め切り日を待たずに応募を終了する場合がある。会議の参加登録は11月8日から2014年2月7日まで。2014年1月5日までに登録すれば参加費は3万円。以降、段階的に参加費は高くなり、当日申込みでは4万5000円。定員は200人だが、登録数が多い場合には会場を拡張する可能性があるとしている。

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