写真●MoonWalker ver.3.0の画面(出典:クラウド・スコープ・テクノロジーズ)
写真●MoonWalker ver.3.0の画面(出典:クラウド・スコープ・テクノロジーズ)
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 クラウド・スコープ・テクノロジーズは2013年11月5日、仮想サーバー環境の構成情報を可視化する運用監視ソフトの新版「MoonWalker ver.3.0」(写真)を発表、同日出荷した。新版では、トポロジーマップの生成機能を強化し、仮想サーバーが所属するVLANを自動的に検出できるようにした。価格(税別)は500万円から。

 MoonWalkerは、仮想サーバー環境向けの運用監視ソフトである(クラウド・スコープ、VLAN構成も可視化する仮想環境向け監視ソフトを発表)。最大の特徴は、稼働状況や性能を監視するアラート監視画面に加えて、仮想環境の構成情報をトポロジーマップとして可視化できることである。業務サービス、仮想サーバー、物理サーバー、ストレージ、VLAN、物理スイッチなどの構成を図示する。視点を変えて、業務サービスの視点で業務サービスを構成する要素を見たり、VLAN視点でVLANに所属する構成情報を見たりといった使い方もできる。

 今回の新版ではトポロジーマップを強化し、これまで手動で設定するしかなかった所属VLANの情報を、自動的に取得できるようにした。これにより、業務サービス名を除いたすべての構成要素について、トポロジーマップを自動生成できるようになった。これまでも個々の物理スイッチに問い合わせてVLANの情報を取得できていたが、VLANの情報と仮想サーバーの関係(仮想サーバーの所属VLAN)については、手動で設定する必要があった。

 なお、トポロジーマップの元になる構成データは、サーバーやネットワーク機器からエージェントレスで収集する。仮想サーバー機からは、遠隔ログイン(Telnet/SSH)やSNMP/WMI経由で収集、サーバー仮想化ソフト(VMware ESX/KVM/Hyper-V)からはAPI経由で構成情報を収集する。VLAN情報は物理スイッチ機器から収集する。

 新版ではまた、性能監視機能を強化し、Webレスポンスの監視機能を追加した。任意のWebリクエスト(URL、メソッド)や、複数のWebリクエストで構成する一連の手続き(シナリオ)について、サービスを死活監視し、応答時間を計測する。ログイン、検索、ログアウトといった複数のWebリクエストをまとめてシナリオとして定義できる。