写真●MEANSファイルサーバスリム化ソリューションの画面(出典:日立ソリューションズ)
写真●MEANSファイルサーバスリム化ソリューションの画面(出典:日立ソリューションズ)
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 日立ソリューションズは2013年11月6日、不要ファイルの削除を促すことでファイルサーバーのデータ量を削減するソフトの新版「MEANSファイルサーバスリム化ソリューションV.05-01」(関連記事写真)を発表した。11月29日に出荷を開始する。新版では、不要ファイルを自動的に2次領域に退避させる運用自動化機能を強化し、2次領域にあるファイルにアクセスされた際にファイルサーバーへと自動的に復元できるようにした。

 MEANSは、ファイルサーバーのデータ量を減らすための運用管理ソフト。ファイルサーバーを監視し、エンドユーザーに不要ファイルの候補を示して、削除を促す。ファイルが不要がどうかは、一定期間更新されていないかなどで判断する。これとは反対に、BCP用途では、指定した期間にアクセスされたファイル(非常時に本当に必要なファイル)だけを抽出してバックアップする機能も提供する。

 オプションとして、不要ファイルを自動削除/退避する「自動スリム化運用オプション」と、不要かどうかの判断精度を高めるために外部システムから頻繁にアクセスログを収集する「アクセスログ連携オプション」の二つを用意している。自動スリム化運用オプションでは、ファイルサーバーから2次領域へと不要ファイルを退避させた場合、ファイルサーバー上には2次領域へのショートカットだけが残る。

退避済みファイルの自動復元で、スリム化を促進

 今回の新版では、不要ファイルを自動削除/退避する自動スリム化運用オプションを強化し、2次領域に退避済みのファイルにアクセスがあった際に、これを元のファイルサーバー上に自動的に復元できるようにした。従来は、2次領域に退避済みのファイルについては、システム管理者が手動でファイルサーバーに戻すしかなかった。

 自動復元機能を追加したことで、以前よりもファイルサーバーのスリム化が図れるようになる。というのも、不要ファイルの判断基準を緩く設定し、短期間アクセスがなかっただけで2次領域へと退避できるようになるからである。

 新版では、UIも改善した。不要ファイルの候補を一覧表示する際に、重複しているファイルと類似しているファイルについて、それぞれアイコンで表示するようにした。さらに、重複または類似しているファイル同士を並べて表示できるようにした。これにより、削除候補のファイルがより分かりやすくなった。

 MEANSファイルサーバスリム化ソリューションの価格(税込み)は、本体が、200万ファイルまでで115万5000円、400万ファイルまでで210万円、1000万ファイルまでで315万円、3000万ファイルまでで525万円。なお、MEANS自動スリム化運用オプションは、1000万ファイル(10Tバイト)までが21万円、3000万ファイル(30Tバイト)までが52万5000円。