写真1●2013年11月2日に開催された「Maker Faire Tokyo 2013」メディア向け説明会の様子。写真は自転車に制御中枢としてのスマートフォン、放射線や湿度などの環境計測センサー、LEDによる広告表示装置などを搭載した「FUKUSHIMA Wheel」
写真1●2013年11月2日に開催された「Maker Faire Tokyo 2013」メディア向け説明会の様子。写真は自転車に制御中枢としてのスマートフォン、放射線や湿度などの環境計測センサー、LEDによる広告表示装置などを搭載した「FUKUSHIMA Wheel」
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写真2●出展者チームスケルトニクスによる外骨格スーツ「スケルトニクス」のデモ
写真2●出展者チームスケルトニクスによる外骨格スーツ「スケルトニクス」のデモ
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 DIY(Do It Yourself)分野のイベント「Maker Faire Tokyo 2013」が2013年11月3日~4日、東京都江東区の日本科学未来館およびタイム24ビルで開催される。Maker Faire Tokyoでは、出展者によるDIY作品や各種ツールの展示、プレゼンテーション、ワークショップなどが行われる。開催前日の11月2日夜、メディア向けの事前説明会が開催された(写真1、写真2)。

 元々Maker FaireはDIYの愛好者である「Maker」が作品を見せ合う場として米国でスタートした。最初のMaker Faireは2006年に米国のサンマテオで開催された。2013年中に米国で開催済みである「Maker Faire Bayarea」の出展者数は約800組、来場者数は約12万人だった。Maker Faireは小規模なものも含めると、世界60カ所で開催されているという。

 米国での主催者は、米メディア企業のMaker Madia。DIY愛好者向けの雑誌およびWebメディア「Make: technology on your time」を提供している。同社は2013年に米出版社O’Reilly Mediaから独立した。日本のMaker Faireはオライリー・ジャパンが展開している。

 日本のMaker Faire Tokyoは今回が2回目。出展者数は2012年に開催された前回の約240組から約300組に増えた。

 今年の出展内容の傾向として、「Raspberry Pi」などの小型コンピュータを使った作品が増加している。また3Dプリンターの隆盛を背景に、3次元加工に絡んだ出展も増えているという。

 いわゆるMakerの人だけでなく、Makerに材料やツールを提供する企業も出展している。インテルは電子工作用小型コンピュータ・キットの「Galileo(ガリレオ)」を展示する。

 またオートデスクは複数のカメラで撮影した物体をクラウドサーバー側で解析し、3次元モデルのデータを生成するという内容の展示をする。この撮影の仕組みにはiPod Touchのカメラ機能を使用し、サーバー側の仕組みには写真共有サービスのFlickrや、Amazon Web Servicesのクラウドサービスを使っている。

 オートデスクの担当者は「基本的には誰でも手に入れられる道具やサービスで構成できる。ぜひ多くの人に参考にしてほしい」と話す。