写真1●横河レンタ・リースの水島 達二 代表取締役社長
写真1●横河レンタ・リースの水島 達二 代表取締役社長
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 横河レンタ・リースは2013年11月1日、クライアント端末の運用管理ソリューション「Flex Work Place」の販売を開始した。Flex Work Placeは、端末にデータを残さずに作業を可能にする仮想デスクトップや、クライアント端末の自動セットアップなどを実現する。

 Flex Work Placeは、ユーザーの設定情報(ユーザープロファイル)と端末内のデータを、サーバー側のストレージに保存する。ユーザーがクライアント端末にログオンするたびに、サーバーからユーザープロファイルをダウンロードし、ユーザーごとのデスクトップ環境を再現。端末で作業したデータはサーバー側のストレージに保存されるため、端末にはデータが残らない。作業後にログオフすると、端末のメモリー上のデータは消去されるため、端末からの情報漏えいを防ぐことができる。

 同社によると、一般的な仮想デスクトップソリューション(VDI)に比べて低コストで導入できるのが特徴だという。Flex Work Placeの管理サーバーソフトは1台当たり52万円、クライアントソフトは1ユーザー当たり1万8000円。同社 システム事業本部 エンジニアリング事業部 事業推進グループリーダ 兼 ソフトウェア開発グループリーダの松尾太輔氏は「Flex Work Placeは一般的なVDIシステムに比べて10分の1のコストで導入できる」と話す。

 このほか、端末導入時のアプリケーションのインストールや、アップデート作業を自動化する機能も備える。マスターPCの異なる2つの時点における状態の差分を抽出し、他のPCへ展開する内容を「パッケージ」として生成することで、セットアップを自動実行する。

 水島達二代表取締役社長は「自社で開発した初の商品。価格も安く設定した。この商品が端末管理の“標準語”のような存在になるようにしたい」と意気込みを語る(写真1)。販売目標として、30万クライアントを掲げている。