米Strategy Analyticsが現地時間2013年10月31日に公表した世界スマートフォン市場の調査によると、同年第3四半期(7~9月)におけるAndroid搭載端末の出荷台数は、前年同期から57.7%増えて2億440万台となった。Android搭載端末の出荷台数ベースの市場シェアは、前年同期の75.0%から81.3%に拡大し、過去最高を更新した。

 同年第3四半期における市場全体のスマートフォン出荷台数は、前年同期の1億7280万台から45.5%増えて2億5140万台になり、四半期の過去最高を記録した(関連記事:2013年Q3の世界スマホ市場、出荷台数は過去最高の2.5億台超)。欧州やアジアなどの先進国、新興国市場でAndroidとWindows Phoneの需要が高まり、市場の成長を支えたという。

 出荷台数の順位をOS別に見ると、Androidの2億440万台がトップで、2位はiOSの3380万台。この後、Windows Phoneの1020万台、BlackBerryの250万台と続いた。

 Strategy AnalyticsによるとAndroidのシェアが拡大した主な要因はBlackBerryの低迷。BlackBerryの市場シェアは前年同期の4.3%から1.0%に低下した。新OS「BlackBerry 10(BB10)」の製品ラインアップが振るわないという。

 またiOS(iPhone)の出荷台数は前年同期から25.7%伸びたものの、シェアは2.2ポイント減の13.4%となった。iPhoneは低価格端末の市場で存在感が薄く、Android端末に押されたという。ただし新モデル「iPhone 5s」が人気を集めており、これが第4四半期の回復に寄与するとStrategy Analyticsは予測している。

 一方Windows Phone端末の出荷台数は前年同期の370万台から1020万台へと大きく増えている。その成長率は175.7%と、ほかのどのOSよりも高い。Strategy Analyticsによると、Windows Phoneの大半を占めるフィンランドNokiaの「Lumia」端末が、欧州、アジア、米国で伸びている。ただし同OSの世界シェアは4.1%とまだ低い水準。日本、韓国、アフリカなどの主要市場で苦戦しているとStrategy Analyticsは分析している。

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