米Googleは現地時間2013年10月31日、モバイルOSの最新版「Android 4.4(KitKat)」を搭載した独自ブランドの新たなスマートフォン「Nexus 5」を発表した。米国、カナダ、日本、韓国、オーストラリア、フランス、ドイツ、スペイン、インタリアで同日販売を開始しており、近日中にインドでもリリースする(写真)。

写真●Google、「Android 4.4」搭載の新機種を発売
写真●Google、「Android 4.4」搭載の新機種を発売
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 Nexus 5は韓国LG Electronicsが製造する。4.95インチのフルHD対応ディスプレイ(解像度は1920×1080ドット、ピクセル密度は445ppi)、動作周波数2.3GHzの米Qualcomm製「Snapdragon 800」クアッドコアプロセッサを搭載。130万画素のフロントカメラと800万画素のメインカメラを備える。

 カメラ機能では、集光性能が高く、より鮮明な撮影を可能にする新たなレンズを採用。光学手ぶれ補正機能のほか、高速撮影した複数の写真を合成して最良の1枚を作る「HDR+」モードなどを備える。

 ストレージ容量は16Gバイトまたは32Gバイト、RAMメモリーは2Gバイト。IEEE 802.11 a/b/g/n/acをサポートし、デュアルバンドWi-Fiに対応する。LTEネットワークで利用可能。外形寸法は69.17×137.84×8.59mm。質量は130g。

 「Google Play」での販売価格は16Gバイトモデルが349ドル(日本では3万9800円)、32Gバイトモデルが399ドル(同4万4800円)。米国では米Sprint、米T-Mobile USなどが取り扱う。Sprintからは11月8日より販売し、2年間契約または特定の月額プランに加入した場合、16Gバイトモデルを149.99ドル(50ドルのリベート適用後)で提供する。

 Android 4.4はエントリーモデルでも利用できるよう設計しており、RAMメモリーが512Mバイトの端末でも快適に動作するという。Googleは、下位機種への対応について「“次の10億人”へのスマートフォン普及を実現するため」と説明している。

 最新OSでは、ビデオチャット機能「Hangouts」にショートメッセージングサービス(SMS)とマルチメディアメッセージングサービス(MMS)を統合した。米Hewlett-Packard(HP)製「ePrint」プリンター、および「Google Cloud Print」対応プリンターで無線経由の出力が可能。そのほか、ランチャーや「Google Now」なども強化した。

 Android 4.4の従来デバイス向け提供は数週間以内に実施する。「Nexus 4/7/10」のほか、「Galaxy S4」、「HTC One」のGoogle Playエディションで利用可能。

[発表資料(Googleの公式ブログ)]
[発表資料(Sprintのプレスリリース)]