新日鉄住金ソリューションズ(NSSOL)は2013年10月31日、ソフトウエア開発を手掛ける「パルシス」のタイ現地法人を子会社化したと発表した。タイにおける開発体制を強化し、同国に進出する日系製造業のシステム開発ニーズの高まりに応えるのが狙い。買収額は非公開だ。

 NSSOLは2013年3月、ASEANで2拠点目となるタイ現地法人「タイNSソリューションズ」を新設した。親会社である新日本製鉄住金が2013年10月に営業を開始した新工場向けの生産管理システムの構築などを手掛けてきた。昨今は、タイに進出する新日本製鉄住金以外の日系製造業からの引き合いが増えており、人員の拡充が課題だった。

 今回買収したのは、タイで生産管理システムの開発などに強みを持つ「パルシスソフトウェア」。日本のIT企業であるパルシスのタイ現地法人だ。30人強の技術者を抱えており、タイNSソリューションズを上回る。NSSOLは2014年の早い時期に、タイNSソリューションズに統合したい考えだ。