米Facebookが現地時間2013年10月30日に発表した同年第3四半期の決算は、モバイル広告の好調を受け、売上高が20億1600万ドルと前年同期比60%増加した。会計原則(GAAP)ベースの純利益は4億2500万ドル(希薄化後1株当たり利益は0.17ドル)となり、5900万ドルの純損失(希薄化後1株当たり損失は0.02ドル)を計上した前年同期から黒字に転換した。営業利益は7億3600万ドルで同95%増加した。

 特別費用などを除いた非GAAPベースの場合、純利益は6億2100万ドル(希薄化後1株当たり利益は0.25ドル)、営業利益は9億8700万ドルとなる

 アナリストの平均予測は売上高が19億1000万ドル、特別費用を除いた1株当たり利益が0.19ドルだった(米Wall Street Journalの報道)。

 第3四半期の広告売上高は前年同期比66%増の17億9800万ドルで、総売上高の約9割を創出。モバイル向け広告が広告売上全体の49%を占めた。決済システムや会費などによる売上高は2億1800万ドルだった。

 2013年9月の日間アクティブユーザー数(DAU)は1年前と比べ25%増の7億2800万人で、モバイル経由のDAUは5億700万人。9月末時点の月間アクティブユーザー数(MAU)は同18%増の11億9000万人で、モバイル経由のMAUは同45%増の8億7400万人だった。

 また、複数の米メディアの報道(TechCrunchHuffington Post)によると、今回の決算発表では初めてティーンユーザーの減少を認める発言があったという。David Ebersman最高財務責任者(CFO)は、ティーン前半のDAUが低下していることに言及。ただし第2四半期から第3四半期を通じた米国ティーンのユーザー数は「安定している」と付け加えた。Mark Zuckerberg最高経営責任者(CEO)は7月に、「Facebookを利用するティーンが減っているとの憶測が飛び交っているが、当社のデータによれば、それは事実ではない」と述べていた。

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