写真1●約1T(テラ)ビット/秒のアプリケーションスループットに対応したPerfectStorm
写真1●約1T(テラ)ビット/秒のアプリケーションスループットに対応したPerfectStorm
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写真2●10Gビットイーサネットポート×8のモジュール
写真2●10Gビットイーサネットポート×8のモジュール
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写真3●40Gビットイーサネットポート×2のモジュール
写真3●40Gビットイーサネットポート×2のモジュール
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 イクシアコミュニケーションズは2013年10月28日、データセンターで扱う様々なトラフィックを模擬する検証プラットフォーム「PerfectStorm」を、11月下旬から出荷開始すると発表した(写真1)。米国では10月10日に発表済み。

 PerfectStormの特徴は、最大960万Gビット/秒という1T(テラ)ビット/秒に近いアプリケーションスループットに対応したこと。さらに1つの筐体で、動画や音楽を含む様々なアプリケーションのトラフィックと、悪意ある攻撃を模擬したトラフィックの両方を生成できる。200種類以上のアプリケーションプロトコルと、3万5000種類以上の悪意ある攻撃に対応する。このほか、同時HTTPセッション数は7億2000万セッションまで、1秒当たりの新規セッション接続数は2400万セッションまで、SSLセッション数は1200万セッションまで、それぞれ生成できる。

 同社では従来、アプリケーションとセキュリティの検証製品は別々の装置として提供していた。PerfectStormはこれを1つの筐体で実現できるため、同等のトラフィックを従来の2分の1以下のサイズの装置で生成できる。また競合他社と比較した場合、「960Gビット/秒のアプリケーションスループットを実現するには、競合他社の場合42Uラックが3台半必要になるが、PerfectStormは11Uの筐体1台で済むため、ラックスペースや電力コストを削減できる」(第一営業部 リージョナルセールスマネージャーの松本 和憲氏)という。

 PerfectStormには、12枚のブレードを収容可能。10Gビットイーサネット(10GbE)ポート×8と40Gビットイーサネットポート×2の2種類のモジュールがある(写真2写真3)。価格は最小構成(シャーシ1台および10GbEポート×8のブレード1枚)で6520万円。