米Appleが現地時間2013年10月28日に発表した2013会計年度第4四半期(2013年7~9月)の決算は、売上高が374億7200万ドルで前年同期と比べ4%増加した。純利益は75億1200万ドル(希薄化後の1株当たり利益は8.26ドル)となり前年同期から9%減少した。

 粗利益率は37%で前年同期の40%から縮小。営業支出は38億4100万ドルで前年同期比11%拡大した。

 製品販売台数は、スマートフォン「iPhone」が3379万7000台で前年同期比26%増。タブレット端末「iPad」は1407万9000台で同ほぼ横ばいだった。デスクトップおよびノートパソコン「Mac」は同7%減の457万4000台。携帯型メディアプレーヤー「iPod」は同35%減の349万8000台だった。

 2013会計年度通年(2012年10月~2013年9月)の売上高は前年度と比べ9%増の1709億1000万ドル、純利益は同11%減の370億3700万ドル(希薄化後の1株当たり利益は39.75ドル)となった。

 今後の見通しとして2014会計年度第1四半期(2013年10~12月)の売上高を550億~580億ドル、粗利益率を36.5~37.5%、営業支出を44億~45億ドルと予測している。

 同社はまた、11月14日に1株当たり3.05ドルの配当金を株主に支払うことを明らかにした。

 米メディアの報道(Wall Street Journal)によると、アナリストらは7~9月期の売上高を369億ドル、1株当たり利益を7.96ドルと予測。iPhoneの販売台数を3450万台、iPadの販売台数を1500万台と見込んでいた。また、10~12月期見通しのアナリスト予測は、売上高が557億ドル、粗利益率が37.8%となっている。7~9月期の売上高、1株当たり利益、iPhone販売台数は市場予測を上回ったものの、10~12月期については売上高見通しの下限がアナリスト予測を下回るなど消極的であることから、同社株価は時間外取引で約4%下落した。

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■変更履歴
本文の最終段落でiPadの販売台数を150万台としていましたが1500万台の誤りです。お詫びして訂正いたします。本文は修正済みです。 [2013/10/29 12:00]