ソフト開発企業のあくしゅは2013年10月28日、同社が運営する「Wakame Software Foundation」が、仮想ネットワーク構築ソフト「OpenVNet」をリリースしたと発表した。物理ネットワークの構成を意識する必要がないため、構築や構成変更の作業の負荷を軽減できるのが特徴だ。オープンソースソフトウエア(OSS)として公開する(Webサイト)。

 OpenVNetは、物理ネットワーク上にオーバーレイ型の仮想ネットワークを構築するためのソフト。ネットワーク規格「OpenFlow」の「バージョン1.3」に対応している。複雑なネットワークを物理ネットワークと関係なく構築でき、柔軟かつ迅速に構成変更が可能だ。ネットワーク技術者にとっては、運用負荷を軽減できる利点がある。仮想ネットワークを構築するに当たり特殊なハードウエアが必要ないため、ネットワーク機器の導入コストも削減できるという。

 2013年度中にも、パイロットプロジェクトへの参加企業を募集する。プロジェクトを通して、必要な追加機能を洗い出し、順次開発する。現在、NECなどと同ソフトの検証を進めているという。