国内最大のMSO(ケーブルテレビ局の統括運営企業)であるジュピターテレコム(J:COM)は2013年10月28日、スマートテレビサービスを2013年11月に開始すると発表した。

 第一弾は、Android 4.0 を搭載したセットトップボックス「Smart TV Box」(提供はKDDI)を投入する。関西・九州・山口エリアから先行スタートし、今後提供エリアを順次拡大していく。

 Smart TV Boxの利用に向けて、Boxのみを利用できる「スマートお得プランEX」と、タブレット端末を合わせて利用できる「スマートお得プランEX with タブレット」の二つのコースを用意する。いずれも、放送(J:COM TVスタンダード)やブロードバンド(NET 100Mコース)、IP電話(J:COM PHONE プラス)がパッケージ内容に含まれる。価格は、スマートお得プランEXが9975円、スマートお得プランEX with タブレットが1万1550円(タブレットレンタル料の1575円を含む、初期費用の1万5750円は別途)である。

 またSmart TV Boxに接続できる外付けHDD(ハードディスク装置)の販売も開始する。

 Smart TV Boxは、地上デジタル、BSデジタル、ケーブルテレビ放送の視聴や、インターネットを活用した各種サービスを利用できる。無線LANのアクセスポイントを搭載しており、テレビだけでなくタブレット端末やスマートフォンなど無線LAN機能を搭載する機器で、各種コンテンツを利用できる。HDDに録画した映像を、宅内でワイヤレスでスマートフォンやタブレット端末にダビングし、外出先に持ち出すことも可能。また「auスマートパス」「ビデオパス」「うたパス」などのauアプリを、テレビと連動させて利用できる。既に、ジャパンケーブルネット(JCN)傘下の各ケーブルテレビ局に加えて、各地のケーブルテレビ局で採用を決め、導入を始めたところもある。

 なお、J:COMが独自開発を進めている次世代セットトップボックスによるスマートテレビサービスについては、来年早々に提供開始を予定する。

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