写真1●可搬型シングルタイプの外観
写真1●可搬型シングルタイプの外観
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写真2●可搬型ダブルタイプの外観
写真2●可搬型ダブルタイプの外観
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写真3●ASEAN向け(40ft)タイプの外観
写真3●ASEAN向け(40ft)タイプの外観
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 日立製作所は2013年10月25日、コンテナ型データセンターの新モデルとして、国内の公道で運搬できる可搬型(特殊車両通行許可が必要)のデータセンターとしては、日立グループで最も大型となる二つのモデルを提供開始した。「可搬型シングルタイプ」(8ラックを収容、写真1)と、一度運んでから現地で二つを連結させる「可搬型ダブルタイプ」(22ラックを収容、写真2)である。

 日立グループ(日立製作所および日立システムズ)がこれまで提供してきた屋外設置型のコンテナ型データセンターは4モデルで、以下の通り。日立製作所は、現地で組み立てるサイズ可変のデータセンター「フレキシブルデザインコンテナ」(12ラックから、78.0平米から)を提供してきた(関連記事:日立製作所、好きなサイズで設計できるコンテナ型データセンター)。一方、日立システムズは、可搬型で大きさが固定のデータセンターとして、「Miniatureタイプ」(2ラック、4.3平米)、「Smallタイプ」(4ラック、10.8平米)、「Standardタイプ」(6ラック、16.7平米)、の3モデルを提供してきた。

 今回、日立製作所は、国内の公道で運搬できる可搬型として、日立システムズのStandardタイプ(6ラック、16.7平米)よりも床面積が大きなデータセンターを2モデル追加した。一つは、幅約2.4メートル×長さ約12メートルのコンテナ二つを現地で連結する可搬型ダブルタイプ(8ラック、28.3平米)である。もう一つは、幅3メートル×長さ約9メートルの可搬型シングルタイプ(22ラック、72.5平米)である。価格はいずれも個別見積もり。

 一方、日立システムズでは、ASEAN(東南アジア諸国連合)市場向けの新モデルとして、ISO規格に準拠した、幅約2.4メートル、長さ約12メートルの可搬型データセンター「ASEAN向け(40ft)タイプ」(写真3)を提供開始した。タイを皮切りに、現地の販売パートナーを通じて販売する。ASEAN向け(40ft)タイプの価格は、4000万円から。