米Adobe Systemsは現地時間2013年10月23日、米Appleの「Safari」ブラウザーにおいて「Flash Player」の動作がサンドボックス機能で保護されるようになったと発表した。

 Appleの最新パソコンOS「OS X Mavericks」に標準搭載されるSafariでは、制限された領域内でのみプログラムを動作させることで他の領域に影響が及ぶのを防止するセキュリティ機能「App Sandbox」が実装されている。

 今後、Flash PlayerはApp Sandboxによる環境下で動作し、ファイルの読み/書きや、デバイスのリソースおよびIPCチャネルへのアクセスが制限される。これにより、OS X Mavericks向けSafariのユーザーはFlash Playerのコンテンツを安全に閲覧できるとしている。

 Flash技術を巡る両社の関係はここ数年、不穏な空気に包まれていた。2010年に当時Apple最高経営責任者(CEO)の故Steve Jobs氏は「Flash技術はモバイルデバイスの時代に合わない」とし、同社モバイル製品でサポートしない方針を発表。以来AppleはFlash技術に対して批判的な姿勢を見せていた(関連記事:AppleのJobs CEO、モバイル端末におけるFlash拒否の理由を公開書簡で説明)。

 なお、米Googleの「Chrome」、米Microsoftの「Internet Explorer(IE)」、米Mozillaの「Firefox」ではすでにFlash Playerのサンドボックス化に対応している。

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