IPA(独立行政法人情報処理推進機構)は2013年10月23日、2013年第3四半期(7月~9月)のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況および相談受付状況を発表した。インターネットバンキングの情報を盗む不正プログラム「BANCOS」の検出件数が、前四半期から66%増加して7146件になった。

 ウイルス届け出件数は1709件で前四半期比1.4%の減少だった。ウイルス検出件数は同35%減の4万3678個。猛威をふるったウイルス「Mydoom」の検出数は3万1414件で、前四半期から33%減少した。

 不正プログラム上位10種類の検出数は2万3220個で同1.3%の減少となった。全体は減少しているが、前述の通りBANCOSについては大幅に増加している。主にメール添付ファイルとして不正プログラムがばらまかれているという。

 不正アクセスの届け出件数は前四半期比20%増の61件。うち55件は実際に被害にあった。原因は古いバージョンの使用およびパッチ未適用が9件、ID・パスワードの管理不備が5件、設定不備が3件だった。

発表資料