キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は2013年10月23日、クライアント管理ソフト「Kaseya(カセヤ)」のSaaSサービス「Kaseya日本語版SaaS」を12月2日に始めると発表した。管理サーバーの機能をインターネット経由で提供することで、ユーザー企業はPCやスマートフォンなどの端末を社内外問わず管理下に置くことができる。2016年までに年間10万クライアントへのサービス提供を目指す。

 Kaseyaは、端末にエージェントを導入することで、PC遠隔操作、自動インストール、OSやセキュリティソフトなどのアップデート管理、MDM(モバイルデバイス管理)といった機能を提供するソフトウエアである。

 これまでキヤノンMJは、管理サーバーを企業内に設置するオンプレミス形式で、Kaseyaをユーザー企業に販売していた。このほか、Kaseyaの管理サーバーを貸し出すSaaSサービスを展開したいITサービス企業向けにも、同ソフトを販売していた。

 今回、キヤノンMJはITサービス強化の一環として、自らもKaseya管理サーバーのSaaSサービスに参入。Kaseyaを使い、Windows XPからWindows 7への移行に伴うデータバックアップを遠隔で行えるサービスや、社内PCにプリンタードライバを一斉導入するサービス、Windows 8タブレット管理サービスなどを提供する。

 端末当たりの月額料金は、ライセンス数500までは500円、1000までは375円、5000までは250円、それ以上は個別見積もりとなる。