写真●OS X Mavericksの画面
写真●OS X Mavericksの画面
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 米Appleは現地時間2013年10月22日、Mac用OSの新版「OS X Mavericks」(v10.9)を無料で提供すると発表した。同社のアプリケーション配信サービス「Mac App Store」から、OS X Mountain Lion(v10.8)、Lion(v10.7)、Snow Leopard(v10.6.8)を搭載しているMacにダウンロード、インストールできる。同社のWebサイトによると対応機種は、MacBook Proが「Mid/Late 2007以降」、MacBook Airは「Late 2008以降」、iMacは「Mid 2007以降」などとなっている。またAppleはサーバーOS「OS X Server 3.0」も同日からMac App Storeで提供を始めた。こちらは19.99ドル(2000円)で販売する。

 OS X Mavericksは今年6月に開催した世界開発者会議(WWDC)で発表したMacパソコン向けOSの最新版。これまでiOS向けに提供していた地図アプリケーション「Maps」や電子書籍アプリケーション「iBooks」を新たに加えたほか、Webブラウザー「Safari」の新版、ファインダーのタブ/タグ機能、マルチディスプレイのサポート強化など合計200以上の新機能を搭載している。

 MavericksではこのほかMacの省電力化と性能向上を図っている。これには、CPUの性能を低下させることなく消費電力を抑える「Timer Coalescing」、使用していないアプリケーション処理速度を下げて電力を節約する「App Nap」、使用していないデータを自動圧縮してメモリー量を増やす「Compressed Memory」などがある。

 Appleは併せて、プロダクティビティアプリケーション「iWork」(Pages、Numbers、Keynote)と、クリエイティビティアプリケーション「iLife」(iPhoto、iMovie、GarageBand)を刷新したことも明らかにした。すべてのアプリケーションを64ビットアーキテクチャで設計し、編集、閲覧などの速度を向上、Appleのクラウドサービス「iCloud」に統合した。

 Mac用のiWorkとiLifeは、新規購入のMacに無料で搭載する。またMavericksを利用している既存ユーザーはMac App Storeから無料でアップデートできる。iOS用のiWorkとiLifeは、iOS 7を搭載する新規端末のユーザーを対象にApp Storeで無料提供するほか、既存ユーザーのアップデートも無料になる。このほかMac用とiOS用のGarageBandは、MavericksとiOS 7のすべてのユーザーを対象に無料で提供する。

[発表資料(OS X Mavericks)]
[発表資料(iWork/iLife)]