米Gartnerが現地時間2013年10月21日に公表した市場調査によると、パソコン、タブレット端末、携帯電話を合わせた2013年の世界出荷台数は前年から4.5%増の23億1600万台となる見通し。これらのコンピューティングデバイスは、ほぼすべての製品カテゴリーで低価格化が進んでおり、そうした低価格デバイスが市場の成長をけん引しているという。

 Gartnerの推計によると、2013年における従来型パソコン(デスクトップ・ノートパソコン)の出荷台数は前年比11.2%減の3億300万台。一方で同社が「ウルトラモバイル」と呼んでいるChromebookなどの薄型軽量パソコンの出荷台数は1900万台で、まだ数は少ないものの前年比90%増と大きく伸びる見通し。従来型パソコンとウルトラモバイルを合わせたパソコン全体の出荷台数は前年比8.4%減の3億2200万台になると予測している。

 これ対しiPadなどのタブレット端末の2013年における出荷台数は1億8400万台で、前年比53.4%増と大幅に増える。また携帯電話は18億1000万台で、同3.7%増と安定した伸びを続けるという。

 2013年におけるコンピューティングデバイスの出荷台数をOS別に見ると、「Android」が8億7991万台で最も多く、全出荷台数に占める割合は38%になる見通し。この後「Windows」の3億3155万台(シェアは14%)、「iOS/Mac OS」の2億7194万台(同12%)、「BlackBerry(RIM)」の2310万台(同1%)と続くと同社は予測している。

 Gartnerによると急成長しているタブレット端末の市場では、7インチ型の分野で価格の低下が続いている。同社が世界各国2万1500人の消費者を対象に行った調査では、47%の人が8インチ以下のタブレットを所有していたという。「コンテンツ消費という点においては多くの消費者が小型のフォームファクタを選んでいる」と同社は指摘している。

[発表資料へ]